診断サービスの内容
お客様のシステムの形に合わせて、4つの診断を組み合わせてご提案いたします。
4つの診断の対象と点検の観点
どの診断も、ツールによる自動の検査と、診断員の手作業による確認を組み合わせて行います。ツールだけでは見つけにくい、権限の扱いや画面の流れの弱点を、手作業で確認いたします。
| 診断 | 対象の例 | 主な点検の観点 | よりどころとする基準 |
|---|---|---|---|
| 🖥️ Webアプリケーション | 会員ページ・予約・お問い合わせフォーム・管理画面 | 入力値の扱い・認証・権限・セッション・エラー時の表示 | OWASP Top 10:2025・OWASP WSTG・IPA 「安全なウェブサイトの作り方」 |
| 🧩 WordPress | 企業サイト・ブログ・EC | 本体・テーマ・プラグインの版、管理画面の守り、公開されている不要なファイル | OWASP Top 10:2025・公開された脆弱性情報 |
| 🌐 ネットワーク | Webサーバー・メールサーバー・VPN 機器 | 開いているポート・古いソフトウェア・暗号化通信(TLS)の設定 | 公開された脆弱性情報・CVSS |
| ☁️ クラウド設定 | AWS・Google Cloud・Microsoft 365 | 公開範囲・アカウントの権限・多要素認証・操作の記録 | 総務省「クラウドの設定ミス対策ガイドブック」 |
🖥️ Webアプリケーション診断
利用者が入力し、ログインし、情報を扱う画面を点検する診断です。
OWASP(Webアプリケーションのセキュリティの国際的な団体)が公開する「OWASP Top 10:2025」の分類と、試験の手引き「Web Security Testing Guide(WSTG)」に沿って確認いたします。
あわせて、 IPA の「安全なウェブサイトの作り方」(改訂第7版)が取り上げる11種類の脆弱性を確認の観点に入れます。
主な確認の項目
- 他人の情報を見られないか(アクセス制御)
- 入力欄から不正な命令を送れないか(SQLインジェクション・クロスサイト・スクリプティング)
- ログインの仕組みに弱点がないか(認証・セッション管理)
- エラーの画面から内部の情報が漏れないか
- 通信が暗号化されているか
🧩 WordPress 診断
WordPress は、W3Techs の調べで全Webサイトの40.1%(2026年10月9日時点)に使われています。
利用が多いぶん、攻撃の対象にもなりやすく、Patchstack の報告では、2025年に新たに見つかった WordPress 周辺の脆弱性11,334件のうち91%がプラグインのものでした。
WordPress 診断では、本体・テーマ・プラグインの一つひとつについて、既知の脆弱性の有無を確認いたします。
主な確認の項目
- 本体・テーマ・プラグインの版と、既知の脆弱性
- 使われていないテーマ・プラグインの残り
- 管理画面のログインの守り(2段階認証・試行回数の制限)
- 利用者の一覧・設定ファイル・バックアップの外部への露出
- ファイルの権限と、サーバーの設定
🌐 ネットワーク診断
インターネットから到達できるサーバーや機器を、外側から点検する診断です。
使われていないのに開いているポート、更新されていないソフトウェア、古い暗号化の方式などを確認いたします。
IPA の「情報セキュリティ10大脅威 2026」(組織)では、1位に「ランサム攻撃による被害」、8位に「リモートワーク等の環境や仕組みを狙った攻撃」が挙げられています。
VPN 機器など外部に公開された機器の点検は、こうした脅威への備えの一つです。
主な確認の項目
- 開いているポートと、動いているサービス
- ソフトウェアの版と、既知の脆弱性
- 暗号化通信(TLS)の版と証明書
- 管理用の画面の外部への露出
☁️ クラウド設定診断
クラウドの安全は、クラウドの提供者と利用者が分担して守ります。
利用者の側の設定の誤りは、利用者が見つけて直す必要があります。
総務省は2024年4月26日に「クラウドの設定ミス対策ガイドブック」を公表し、利用者の側で取るべき対策を整理しています。
クラウド設定診断では、このガイドブックの観点に沿って、管理画面の設定を確認いたします。
主な確認の項目
- 保存領域(ストレージ)が誰でも見られる状態になっていないか
- 管理者の権限が必要以上に配られていないか
- 多要素認証が有効になっているか
- 操作の記録(ログ)が残り、確認できる状態か
脆弱性診断と侵入試験(ペネトレーションテスト)
脆弱性診断は、対象の弱点を広く洗い出し、一覧にする点検です。
侵入試験は、特定の目的(例:顧客情報まで到達できるか)を定め、実際の攻撃者の手順をたどって確認する試験です。
SecureArc は脆弱性診断を基本とし、侵入試験はご要望に応じてご相談を承ります。
違いの詳しい説明は、コラム「脆弱性診断と侵入試験の違い」をご覧ください。