セキュリティ診断の報告書の読み方
重大度・CVSS の点数・再現手順・改善策の読み取り方を、順を追って説明します。
読む順番:要約 → 一覧 → 詳細
- 総合評価(要約):重大度ごとの件数と、最初に直すべき項目を確認します。経営者の方は、ここだけで判断の材料がそろうように作られています。
- 指摘の一覧:全項目の重大度と、改善の目安の時期を確認します。
- 指摘の詳細:修正を担当する方が、箇所・再現手順・改善策を確認します。
重大度と CVSS の点数
診断の報告書では、弱点の深刻さを CVSS(Common Vulnerability Scoring System。共通脆弱性評価システム)の点数で示します。SecureArc の報告書も、この点数の区分を参考にしています。
CVSS は FIRST という国際的な団体が公開している指標で、0.0から10.0の点数で表します。
| 区分(原文) | 点数 |
|---|---|
| None | 0.0 |
| Low | 0.1〜3.9 |
| Medium | 4.0〜6.9 |
| High | 7.0〜8.9 |
| Critical | 9.0〜10.0 |
この区分は、 CVSS の版 3.1 と 4.0 で同じです。
なお FIRST は、点数を文字の区分に置き換えることを任意としています。報告書ごとに区分の名前(「緊急」「高」等)が違う場合は、報告書の凡例を確認します。
点数だけで決めない
CVSS の点数は、弱点そのものの深刻さの目安です。
同じ点数でも、個人情報を扱う画面か、公開の情報だけの画面かで、お客様にとっての重みは変わります。
報告書の重大度が業務への影響を加えて判定されているかを確認します。
再現手順の読み方
再現手順は、「誰が・どの画面で・何をすると・何が起きるか」を順に書いたものです。
修正の担当者は、修正の後に同じ手順を試し、弱点が消えたことを確認しられます。
改善策の読み方
- 根本の修正:弱点そのものを無くす対策(プログラムの修正・ソフトウェアの更新)
- 応急の対策:根本の修正までの間、危険を小さくする対策(機能の一時停止・アクセスの制限)
緊急・高の指摘は、応急の対策をすぐに取り、根本の修正の日程を決めます。
報告書の実例
SecureArc の報告書の構成は、架空の会社で作成した「報告書サンプル」でご覧いただけます。
出典(取得日:2026年10月10日)
- FIRST 「CVSS v3.1 Specification Document」https://www.first.org/cvss/v3.1/specification-document
- FIRST 「CVSS v4.0 Specification Document」https://www.first.org/cvss/v4.0/specification-document